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オフィスビルの路面店舗がアーティストの制作現場に!~アートプロジェクト「ソノ アイダ#有楽町」シリーズ第3弾を実施

2020.10.07

アートの制作現場を間近で見れるアトリエ空間を設置-「ARTIST STUDIO ACTIVITIES」-

 「有楽町エリア再構築」に向けた先導プロジェクトである有楽町「Micro(マイクロ)STARs(スターズ)Dev(ディベロップメント).」の一環として、アーティスト・藤元明氏のディレクションのもと取り組むアートプロジェクト「ソノ アイダ#有楽町」の第3弾企画「ARTIST STUDIO ACTIVITIES」を実施いたします。

 第3弾企画では、「アートは現場が一番面白い」をテーマに、2020年10月8日(木)~11月1日(日)の期間中、3名のアーティストたちが同区画に滞在し、その場で制作・展示・販売を行います。尚、作品の制作は、3週間強の会期中に100点を目指します。

 本企画の最大の特徴は、実際にアート制作の現場を間近で見ることが出来る点にあり、このような形でのアート企画は大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアでは初の試みとなります。いわば「成果物」である作品だけでなく、アーティストが作品を生み出すプロセスとしてのアートを有楽町に出現させます。 本企画を通じて、店舗入れ替え期間の遊休空間をアーティストの発信の場として有効活用するとともに、街の賑わいを創出し、アートの取り組みを加速させ、有楽町を再構築してまいります。

「ARTIST STUDIO ACTIVITIES」

 近年は、アーティストが作品を生み出すその方法・プロセスが「アート思考」として注目を集めています。しかし、美術館やアートギャラリーで展示されるのはその成果物である作品がほとんどであり、実際に制作の現場を覗ける機会は限られています。本企画では、そんなアーティストの制作の現場を期間限定で都心の有楽町に設け、藤元明氏、藤崎了一氏、相澤安嗣志氏の3人のアーティストが実際に滞在し、3週間強の会期中に100点を目指して作品制作します。その制作の様子は公開され、アーティストたちがどのように考え、時に悩んだりひらめきを得たりもしながら、どのような手法・手つきで作品を制作していくのかを間近でご覧いただけます。

 また、制作された作品は同会場内にて展示・販売されていき、会場内ではいつ訪れても、制作の瞬間から展示までの一連のプロセスがショーケースとして見られることとなります。その一部の作品は、有楽町エリアの各ビルに展示される予定となっており、『有楽町生まれの』作品が有楽町の街を彩ります。

本企画は”アートの制作の現場”という特殊な環境の展示であるとともに、アーティストの滞在・制作から設営・展示・販売までのアートのエコシステムを都心に出現させようという試みでもあります。

 アーティストたちの営みが、有楽町の街や人々にインパクトを巻き起こします。

展覧会名:「ARTIST STUDIO ACTIVITIES 藤元明/藤崎了一/相澤安嗣志」

会期:2020年10月8日(木)~11月1日(日)

営業:13:00~19:00(土日11:00~) 月曜定休

会場:国際ビルヂング1F(東京都千代田区丸の内3丁目1-1)

協力:ARCHI HATCH 公式ウェブサイト

制作風景
藤元明 Drifting Line#John F. Kennedy / 2020
「アートは現場が一番面白い」藤元明(アーティスト)
 アート作品とはアーティスト活動の最終的な成果物です。アーティストはその制作現場を見せる機会はほとんどありません。しかし、アーティストにはそれぞれ独自の制作プロセスがあり、オリジナルの道具や技法を開発し、完成度に悦になる一方、瞬発的発想や偶然の瞬間などにも醍醐味を見出します。本展覧会では会期中の3週間、藤元明・藤崎了一・相澤安嗣志3人のアーティストが、「ソノ アイダ#有楽町」の会場に制作環境を移設し、滞在し、作品制作と展示(販売)を同時進行します。制作するために変化し続ける空間、作品を生み出し続ける苦悩や工夫、予想できない状況そのものを展示し、我々の一番面白い部分をオスソワケしたいと思います。
藤崎了一(ふじさき・りょういち)
1975 年大阪生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了後、商業造形制作やクリエイティブプラットフォーム(SANDWICH) など様々な場所でテクニカルディレクターとして活躍、2014 年から作家として本格的に活動を開始。自らの身体感覚を媒体として制作行為の軌跡を作品構成の要素とする。「執着(ADDICT)」 をコンセプトに素材を偶発的な物理現象へ変換し、彫刻、写真、映像など様々なメディアを用いて作品表現へと昇華させている。
Meltism C #5 / 2018
crush addict / 2014

 

相澤安嗣志(あいざわ・あつし)
1991 年神奈川県生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。自然と人間が交わる境界領域、文明の廃棄物が混在する場、エネルギー消費の場などを、現代の複雑で多様な社会の中で失われていくことになる歴史的な遺産として価値を見出し、物質の存在や運動エネルギーの認識を反映させた作品を制作している。
Origin #23, #24, #25 / 2019
Flow(ov)er / 2015